140字SS 036~040

036 額縁

「プロセニアムは刮目されたか?」
 観劇後、そそくさと帰ろうとした私は男に話しかけられた。
「ちゃんと見ておかないと、結末の鍵となるものを見落とすよ」
 私は胸を絞って呟く。
「額縁で切り取られた外に大切なものがあったら?」
 オーディションに落ちた「私」の物語の鍵は、どこに落ちているのかしら。



037 否定したい

「もう、始まらない」
 そう彼女は確信めいたように言った。
 泣きじゃくる肩を抱いたのが昨日で、今日にはもう泣くことをやめてしまった。落ち着いた、というよりは「諦めた」に近いのだろう。傷付くことを恐れた虚勢にも聞こえる。
 そんな彼女に僕に言う勇気があるのだろうか。
「僕と恋を始めませんか?」



038 センチメンタルラビット

高校の担任はうさぎが好きなおじいさんだった
たまに「うさぎがこれを掘り当てた」と甲骨文字の彫られた亀の甲羅を見せたり、「そろそろうさぎが太ってきたから鍋にするか」と冗談を言っていたけど、先生も寂しかったのかな、なんて思いを馳せる
うさぎ好きは寂しがり屋という僕の勝手な思い込み



039 夏薫る色香

「……暑い」
 そうやって先輩がシャツの首もとを緩めるものだから、汗で光るなまめかしい白い肌から視線をそらせない。
「何、見てんの?」
 冷ややかなのにどこか扇情的な台詞に僕は生唾を飲んだ。
「……えっち」
 からかっているのか、それとも本気なのか。先輩に酔っているのはきっと暑さのせい。



040 読書の時間

 夏休みの図書館は人が多い。宿題におわれる学生が殆どで、閲覧用の机で参考書とにらめっこをしている。
 私の孫もこれくらいの歳だろうか。ばあちゃん本読んで、とつい最近までせがんでいたのに、今では立派な学生さんだ。孫は私そっくりの本の虫になったと娘は言っていた。
 また一緒に本を読みたいわね。






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2015/07/31 (金)
140字SS

人恋し数学徒

 僕は数学が好きだ。
 数学が好きだと言うと「すごいね」「変わっているね」「答えが1つしかないからいいの?」「解けると気持ちいいよね」などと大抵の人に言われる。
 違う、そうじゃないのだ。と反論しても、伝わった試しがない。数学の世界の奥深さを端的に表す言葉を僕は持っていない。人が生み出した「数学」の世界を自由に渡り歩く。僕が持っている数式を用いて新たな世界を切り開く。和の世界から因数分解で積の世界に、積の世界から展開して和の世界へ。対数を取ってもいい。極限は? 絶対値は?
 いつしか僕はそんな世界の虜になっていた。
 だけど僕は、孤独だった。

「模試の結果を配るぞー」
 担任の体格の良い先生が朝のホームルームで言うと、教室はざわざわと小波が立つように騒がしくなった。
 高校1年の冬。暖房のせいもあるのか一段と乾いた教室で、僕は結果の示された紙を受け取る。全国順位主要三教科の国・数・英、合計997位。お、素数だ。しかも1000に最も近い素数。嬉しくて口元が緩む。
「なーに夏目(なつめ)はニヤニヤしてるの?」
 クラスメイトの美徳(みのり)に小脇をつつかれる。彼女は女子の制服に長い髪、見た目はどうみても清楚な女子高生なのに口調や素振りが男前な変わった生徒で、三人称が「彼女」なのか「彼」なのか正直迷うところはある。
「ちょっと、ね」
 どう返すべきかこまねいていると、美徳に結果の紙を奪われた。
「おー、夏目はまた学年1位か。さすがだな」
「あー……本当だ」
「夏目見てなかったのかよ」
「うん」
 美徳の横から自分の結果をちゃんと見る。


 1年7組 一村夏目

 国語:71.6 学年2位 全国1003位
 数学:81.0 学年1位 全国73位
 英語:68.4 学年5位 全国28605位

 総合:76.1 学年1位 全国997位


「夏目、バケモノかよ」
「うん、なかなかの出来」
「これでなかなかって……偏差値80なんて初めて見たぞ。満点か?」
「いや、計算ミスを1つ。満点なら全国1位だろ?」
「は、はぁ」
 美徳に苦笑されたが、僕にとって模試の結果は副産物で、模試で出題される捻くれた試練とも呼べる底意地の悪い問題に向かっているのが楽しいのだ。僕を蹴落とそうと、ふるいにかける難問に肌が粟立つような刺激を求めている。夜な夜な1人考える問題とは違って、こちらには時間制限がある。いや、人生は有限なのだから模試でなくても僕が思慮できる内容も有限だろうけれど。与えられたものに向き合う時間が限られるというのはなかなかスリルがあるというものだ。
「美徳はどう?」
 僕の結果が気になるということは彼女(?)は結果を教えたいのだろう。
「自分? 自分は……はい」
 待ってましたとばかりにニヤニヤと笑いながら美徳が紙を差し出すので、視線を向ける。


 1年7組 福原美徳

 国語:73.7 学年1位 全国890位
 数学:61.0 学年9位 全国58631位
 英語:69.5 学年2位 全国22604位

 総合:70.3 学年2位 全国9875位


「夏目に数学以外は勝ったぜ。というか夏目、数学ができて語学もできるってどういう」
「別に嫌いでも苦手でもない」
 そっけなく返すと「さすが『天才』は違うな」と言われ、僕はムッとする。
「僕は天才じゃない」
「おう、知ってる」
 さっき天才と言ったくせに飄々と返す美徳に僕はいつもと変わらず振り回される。どこまで知って言っているのだろうか。
 高校に入学してから、気付いたら美徳と共に過ごすようになっていた。でも互いのことはあまり知らない。美徳が男らしい女性なのかそれ以外の性別だと言うのかを僕は知らないし、美徳は僕の「ヒミツ」を知らない。でも、それが丁度いい距離感だと感じている。知らなくたって友情は築けるのだと思うのだ。

 少し離れた席で話す声が耳に入る。
「優希、私、今回は神かもしれない」
「春子のことだから偏差値50超えたとかそういう話でしょ」
「そう! 数学で初めて50超えたの。褒めてくれてもいいのよ?」
「はーいえらいえらいー」
「何で棒読みなのようっ」
 女子生徒2人が騒いでいた。きっと彼女たちはお互いのことをよく知っているのだろう。いや、知らないという自覚がないのかもしれない。でも、何でも話し合える関係がほんの少し羨ましい。知らないことを埋めていける関係が。
「ほう、そんなに見つめて夏目はああいうのが好みか。スレンダーモデル系美人の方? それともゆるふわロリ巨乳の方か?」
「ちっ、違う。そういうんじゃ」
 美徳にクックと笑われる。
「夏目は奥手だな。ま、夏目は数学にしか興味なさそうだしな」
 痛いところを突かれ、僕には笑って誤魔化すことしかできなかった。
 いつの日か、僕にも何でも話し合える人ができるのだろうか。話したいと思える人が。

 人恋し数学徒のお話。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
久しぶりの一村くんが誕生日祝い小説です。誕生日おめでとう(∩´∀`)∩いえええええい
数学好き語りをひたすらさせられるのでとても楽しいです。
本編の少し前、高校1年の冬のお話です。ここで新キャラを出す暴挙をお許しください。書いていたら出てきたんです。美徳ちゃんもいつか本編に出てほしい。
ハッシュタグ「#一村夏目誕生祭2015」にてお祝いをしています。よかったら一緒に祝ってください。

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2015/07/31 (金)
一村くんは数学的天才ではない

蒼血のアフェクシオン Chapter01 魔法の学園 05

 検査の列に並びながら私たちは多くはないけれど自分たちの身の上話をした。鈴花はこの魔法使いの街の生まれで両親共に魔法使い。私は魔法使いじゃない人たちの住む小さな田舎町の生まれで両親共に魔法使いではなかった。鈴花は魔法使いじゃない人の住む世界を「外」と言った。そして魔法を持たない人のことを緋族(ひぞく)と呼んだ。
「スズちゃん、なんでヒゾクって言うの?」
「血の色が緋色だからよ。それで、蒼い血の私たちは蒼血。どちらも差別用語だけどね。一般人と魔法士と呼ぶようにって先生には言われるわ」
「そうなんだ……ごめん、私全然知らなくて」
「謝ることじゃないわ。これから学んでいけばいいのでしょう? そのための学園よ」
 歯を見せて笑う小さな女の子が頼もしく思えて、私は少し安心する。私はここに来て良かったんだ。

 検査は小さな使い捨ての注射器で血液を少量採取し、それを専用の紙に垂らして判別するようだ。他の人の採血を見て分かったことだけれど、人それぞれ血液の色が違った。赤紫、藤色、青紫、濃紺、藍色、空色。鈴花が言うにはランクが高い人ほど血液の青みが強くなるらしい。
「羽鳥さまは月のない星空から掬い取った一滴の空のような深い青色をなさっているのよ」
「つまり、ものすごくランクが高い……?」
「もちろん。この学園どころかこの街で数人しか居ないランク7よ」
 胸を張って言う鈴花はどこか嬉しそうだった。詩的にうっとりと語る姿はまるで恋する乙女のようで、よっぽど好きなのだろうと感じる。ハトリサマ、また会えるかな。なんて私まで口元が緩んだ。

 いよいよ私の検査の番になった。椅子に腰かけ、白衣の女性スタッフに頭を下げる。私は指示に従って名刺サイズの審査用紙にボールペンで名前を書いた。セーラー服の袖のスナップを外して右腕を机の上の肘置きに乗せる。二の腕のあたりにゴムチューブを縛って、肘の裏をアルコールの脱脂綿で消毒をする。私が採血を怖がらなくなったのはいつからだろう。幼いころはあの太い針が身体に刺さることを考えただけで泣いて嫌がっていたのに。
 採血は小さな使い捨ての注射器で行われた。痛いことには変わりないのに慣れてしまったからか、悪いことではないと知っているからか、今では注射器に血液が溜まっていくのすら見つめることができる。
 採取した血液は瑠璃色をしていた。慣れ親しんだ私の色だ。その血液を検査用紙に垂らす。紙にじわぁりと血の染みができるのを私は眺めていた。
「あっ」
 ただの血の染みが紙の中を移動し始めた。侵食するようにゆっくりと、でも奇妙にうごめいて。数十秒が経っただろうか、私の血液は、私を「3」と評価した。

「スズちゃんはどうだった?」
 魔力審査も終わり、私たちは体育館の舞台前に並んで座っていた。私の前に座る鈴花はやはり私より一回り小柄で、後ろの私に振り返って答えた。
「私? 私は4だったわ」
 見せられた審査用紙には蒼い血のインクで「4」と書かれていた。
「うう、スズちゃんに負けた」
「ふふーん。黒蜜はランクどうなの?」
「私は3」
「あら、大して変わらないじゃない。『外』出身にしては意外とやるのね。今までに魔法を使ったことあるんじゃない?」
「ううん。たまに未来が視えるの。それだけ」
「じゃあ私たち、同じ学科かもしれないわね」
 鈴花が前に向き直ると、先程の生徒会副会長の声がした。
「これより、学科決定式を行う。新入生諸君は起立して舞台上の生徒会会長、佐々木智巳(ささきともみ)に注目しなさい」
 舞台上には長いブロンドの髪を結えた女子生徒が彫刻の施された木箱を抱えて立っていた。ブレザーとスカートのラインは青色だ。
「新入生の皆さん。ご入学おめでとうございます。不安や期待にいっぱいのことでしょう。どうぞこの学園生活を有意義なものにしてくださいね」
 物腰柔らかな物言いで麗らかにあいさつを述べた。そして一礼すると体育館のカーテンが一斉に閉まり、辺りは薄暗くなった。何事かと目を凝らしてみると生徒会長は木箱の蓋を開け、中の「粉」を私たちに向けて手で振りかける。すると粉が床に着くとそれらは光を放ち、足元から私たちを包み込んだのだ。
「うわぁっ、何これ」
 思わず感嘆の声を上げる。光の粒が舞い、蛍のように刹那的に光っては消えた。星屑の海にいるようで口々に私たちはこの幻想的な光景を称賛する。
 制服に縫い付けられた白いラインが光の色に染まっていく。ズボンの裾、スカートのライン、袖口、ネクタイとボウタイ、セーラーの襟、そして詰襟のライン。足元から順番に色づいて、私たちは祝福された。
 生徒会長はマイクを持って悠々と話す。
「あなたたちの学科は当学園の予知部が決定しました。緑色が普通科、青色が技術科、そして赤色が卜占(ぼくせん)科です。ようこそ、区立篠崎学園へ」
 私と鈴花の制服は赤色に染まり、卜占科への入学が決まった。
 私たちの学園生活はこうして幕を開けた。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
魔法の学園ってどんな感じかなーとイメージして、いっそのことなんでも魔法でやっちゃえ、といろいろ詰め込んでみました。
「染まる」がキーワードになっております。
読みましたのサインに是非とも拍手のほどよろしくお願いいたします。

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2015/07/29 (水)
蒼血のアフェクシオン

加賀睦樹生誕祭2015 コメント返信 プチイベントその2

こんばんは、、佐倉愛斗です
お気付きのかたもいらっしゃるかもしれませんが、ほんの少しテンプレートを編集しました。
  • blogページのページ送りを12334...という形に変更
  • blogページのフッターに「参加予定のイベント」「最新コメント」「最新トラックバック」を追加

気付かれていないかもしれませんがblogページはコメントとトラックバックができるのですよ。ご活用ください。

ではお知らせです。


加賀睦樹生誕祭2015

思いつきのプチイベントに参加してくださった皆様ありがとうございました!
お祝いのコメントをいくつもいただいて本当に嬉しい限りです。むっつん祝われているぞ。
僕は生誕祭ということで睦樹目線の短編小説の「輪郭のない」を書きました。
誕生日に昔話をばらされるむっつんドンマイ。
本編はゆっくり進行ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
本当にありがとうございました(*‘ω‘ *)


コメント返信

07/26 野津征亨さま

お祝いのコメントありがとうございます。
「蒼血のアフェクシオン」というお話はなかなかハードな内容なのです。それでもあっさりと日常は過ぎます。
僕の手で、睦樹のことを幸せにします。どうぞお付き合いのほどよろしくお願いします。


プチイベント 一村夏目誕生祭2015

またまた誕生日企画をやりますよ。味をしめた作者です(笑)
「一村くんは数学的天才ではない」より主人公の一村夏目くんの誕生日が7/31です
数学大好き少年の彼を是非是非祝ってやってください(∩´∀`)∩
Twitterやサイトへのコメントお待ちしております! ハッシュタグ「#一村夏目生誕祭2015」をお忘れなく
ファンアートや二次創作もどうぞ(小声)
この機会にぜひ読んでくださいね(*‘ω‘ *)えへ

※現在サイト整備に伴って表示ページを移行中です
本編はコチラ→1時限目 始まりの完全数
登場人物紹介はコチラ→一村くんは数学的天才ではない 登場人物
をご覧ください(別窓で開きます)
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2015/07/28 (火)
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輪郭のない

 俺は月夜に照らされている天井を見つめていた。打ちっぱなしのコンクリートの無機質な天井は、どこか俺を安心させてくれる。小奇麗に装飾された天井が俺は嫌いだった。型枠と鉄筋の跡が残る不愛想な天井。俺にはこれくらいがちょうどいい。
「んんっ……」
 隣で眠る少年、拓磨が寝苦しそうに寝返りを打つ。月明かりで蒼白く映る白磁の肌に、長い睫毛が影を落とす。素肌の肩は壊れそうなほど華奢で、だから俺は逆らうことが、見放すことができない。薄い背中が寒そうで、俺は布団をかけてやる。
 こうして一緒に眠るようになってどれほどの時が経っただろう。長すぎる時が過ぎて、それでも俺たちは一緒に居る。好きとか嫌いとか、そういう分かりやすい感情ならよかったのに、と俺は自嘲した。
 ベッドから足を下ろして窓から外を見る。街の灯りも落ち着いた真夜中、星が瞬く夜空を、眼鏡を外して眺めてみる。視力の弱い俺の目には輪郭をとらえることができない。ただ、色と、色を生み出す光を感じ取る。
 幼いころ、と言ってもまだ数年前のこと。俺が男に組み敷かれて見た景色も、輪郭のない世界だった。誰とも分からない加齢臭のするおっさんの相手を毎晩のように強いられ、俺はキスするときに邪魔だからと言って眼鏡を外して安っぽいホテルの装飾された輪郭のない天井を眺めていた。
 成長期と共に視力が弱まっていったのは、神からのギフトなのかもしれない。汚いものを見ないよう。俺の記憶に鮮明に残らぬよう。
 神は人の中にあると説かれる世界で、俺は何を考えているのだろう。ふっ、と思わず笑い声が出る。では創造主とやらはどこにいるのだろう。この世界を作り、選ばれた者に魔法を与え、運命を定めた主とは誰なのだろう。
「……睦樹?」
 振り返ると、拓磨が目をこすりながら起き上ろうとしていた。
「すまん、起こしたか?」
「別に、睦樹が泣いてるんじゃないかと思って」
 俺は声を上げて笑った。
「なんだよ、心配してやったのにウザい」
 拓磨をごめん、と抱きしめた。
 好きだとか、嫌いだとか、そんな簡単な感情じゃない。友達でも恋人でもなく、どう説明したものかと考える間柄だ。
 でも、名前や理由なんてどうだっていい。俺は拓磨と居たいから一緒に居る。それ以上の感情が必要だろうか。
「拓磨は俺のこと好き?」
 愚問だけれど問うてみる。
「んなわけねーだろ。バカ」
「だよなー」
 歯を見せて笑うと、拓磨は真っ赤になって布団をかぶって背を向けた。そして小さく、俺にしか聞こえない声で、でも嫌いじゃない、と呟いた。
「知ってる」
 俺は布団をひっぺがえして拓磨の小さな背中を抱きしめた。抵抗するつもりのない拓磨は俺に向き直って腕の中で俺に寄り添う。
 たとえ結末は悲劇でも、今は見えないふりをするよ。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
むっつんこと加賀睦樹の誕生日になりました! イェイッ(*‘ω‘ *)
どんな話を書こうか考えた結果、むっつんには夜が似合うなーとこんな話になりました。
初の番外編……案外難しいんですね。設定としては本編開始前の夏ごろのつもりです。
どうぞ祝ってやってください。Twitterでのコメントもお待ちしております。

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2015/07/26 (日)
蒼血のアフェクシオン

140字SS 031~035

031 忙

隣に居てくれるだけでいい
そう彼女はつぶやいたけれど、愛する人は多忙で会うこともままならなかった
寂しくて寂しくて涙も出ない
そう彼女は心を亡くして笑ったんだ



032 地球船

私たちは地球という船に乗って、光が降り注ぐ世界から雄大な闇に包まれた世界に移動する。
そこは光で隠された「過去」を小さな星たちの輝きが教えてくれる。
未来を見つめる世界から、過去に思いを馳せる世界へ。私たちは毎日廻るのだ。



033 星空

夜空の遠く遠くを見つめると、過去の光が見える
私の目に届くのは遥か昔の光
なんとロマンティックなのだろう
そこにはもう存在しないかもしれない星の輝きの美しさに私は今日も思いを馳せる



034 ほこり

土と誇りに遮られて僕は孤独になる
傲慢に気高く孤高の人となる
そして塔の上で寂しさに酔うんだ
ちっぽけな自尊心に打ち勝つ術を僕はまだ知らない



035 与えるもの、受け取るもの

口が寂しくて自分の二の腕を噛んでいた
与えられるものは人肌の柔らかさと安心感なのに、僕が与えるものは湿り気と痛みだった
僕の真っ白な二の腕には赤く歯形が残っている
僕は傷付けることしかできないのだろうか、と暫し嘆く
だが恋人は二の腕ではない
口と口を合わせる意味を僕は再認識した






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2015/07/24 (金)
140字SS

死んだ魚

 梅雨の合間の、夏の訪れを感じる晴れた日に、僕は両親と弟と一緒に東京の下町にあるお寺に来ていた。寺の庭先で雨水に濡れた紫陽花が日の光にきらきら光って、水たまりに映る青空が東京の喧噪を忘れさせてくれる。
 今日は祖父の三回忌だ。
 綺麗に磨かれた板張りの廊下を歩いて、親戚の集まる待合室に通される。先に到着していた父の兄と、祖父の弟が出迎えてくれた。
「おう、遠くからご苦労さん」
 お茶を入れようとしていた父の兄を見て、母がその役割を申し訳なさそうに代わった。いいよいいよ、と言うが、母は入り口前のポットの前に陣取って頑なに動かなかった。
 父の兄は「伯父」というより「お兄さん」という呼び名が似合う人で、父より年上なのだからもう六十近いのに、いつでも粋で、わざと悪態をついてはとぼけている。江戸弁が似合うお兄さんなのだ。
「今日は、これだけ」
 僕らが肌触りのよい座布団に正座すると、亡くなった祖父の弟が何故か笑顔で言う。僕は町田のおじさんと呼んでいる。いつでも笑顔で、おどけては笑わせてくれる。初めて会ったのは祖父の葬式のときだったが、それ以降、法事のときに僕はおじさんに会えることを密かに楽しみにしている。両親には結婚式のスピーチでひょうきんなことを言ったのだが、遊び人なのだと聞かされている。
「えっ、お祖母さんは?」
 僕が訊くと、お兄さんは「お袋のわがままだ」と呆れて言った。
「愛ちゃんは、大学どうだ?」
 お兄さんが訊いてくる。僕はどう答えたものかと戸惑う。僕は大学生ではあるが、大学には通っていない。何が嫌とか、勉強についていけないとか、そういうわけではない。ただ、居心地の悪さに身体が拒否反応を起こして動けなくなるのだ。キャンパスに足を踏み入れると心臓がぎゅっとして痛くなる。それだけだが、本当のことを言うのは母の目もあって憚られた。
「まあ、そこそこ、です」
「そうか。医学部だっけ? 勉強大変だろ」
「勉強は嫌いじゃないです」
 一人、家で教科書を読んでいるだけだけれど。
「そうかー、将来はお医者さんか」
 町田のおじさんが目じりに皺をよせて笑いかけてくれる。違う。僕はそんなに凄い、世間から尊敬される人ではないんだ。と言い返すことができない。気まずくて母の淹れた緑茶を口にする。話題が弟のことに逸れたことを、僕はどこかホッとしていた。

 三回忌の法要はあっさりと終わった。お経のリズムとお坊さんの低い声が心地よくて、窓から見える紫陽花を眺めているだけで終わってしまった。
 法要が終わると、お兄さんが実家、祖母の住む家まで送ってくれることになった。
「お袋は話したいだけだから、飯でも食いながら聞いてやって。俺はもう聞き飽きた」
 そう言って僕らを買い換えたばかりの車に乗せてくれた。
 東京の街並みはいつ見ても新鮮で、見上げればまた空を覆うビルが増えている。東京は空が狭いな、なんて呟いたらきっとお兄さんは笑うだろう。心の中で僕は一人笑った。
 父の実家付近のスーパーマーケットに下ろしてもらい、お兄さんとはそこで別れた。昼ご飯に東京っぽいもの食べようぜ! と弟と張り切ってスーパーに入ったのだが、値段が倍近くするだけで売られているものに対して変わりはなくて肩を落とす。結局、築地で上がった魚を使ったパックのお寿司を買った。

「いらっしゃい」
 東京下町の、小さな木造一軒家で祖母は出迎えてくれた。透き通るような白い肌が綺麗で、昔はデパートで化粧品の販売をしていたのだと言われて納得した。
 居間のちゃぶ台に購入したお寿司を並べる。
「愛ちゃん、また綺麗になったねぇ」
 祖母の一言がこそばゆくて、僕は言葉を見つけることができない。無言のまま全員分のお寿司を並べて、やっと「今年、成人式なんです」とだけ答えた。
「あ、そう」
 祖母は嬉しそうにつぶやいた。

 お寿司を食べながら、祖母はずっと話してくれた。ご近所さんにいつも助けてもらっていること。父の友人の今の様子。お寺さんに行って和尚さんとお話をしたことは、棺桶ジョークがきつかった。和尚さんに「いつも来てくれてありがとうございます」と言われて「そのうち骨になって行きます」と返したそうだ。さぞ和尚さんも困っただろう。
「あ、そういえばね」と祖母が棚の上の空の金魚鉢を指さす。
「大きな魚が居たんだけどね、最近やっと死んでくれたの。お祖父さんがお魚好きで買ってきたんだけど、魚より先に死んじゃうものだからねぇ」
 流石このお祖母さんとしか思わざるを得なかった。苦笑しているのは僕だけではないらしい。お兄さんが聞き飽きる理由をここで察した。
「あっ、そういえばね、私、咳が止まらなくて病院に行ったのよ。私には分からないから見て」と、祖母が封筒に入った紙を父に差し出した。母がすかさず、こういうのは愛ちゃんが詳しいんじゃないの? と僕に紙を寄こす。
 僕は絶句した。一応調べるね、とスマートフォンで病名を検索する。しかし淡い期待は裏切られた。
「簡単に言うとね、肺の根元にある気管支っていうところにばい菌がついて炎症を起こしているんだよ」
 そうとしか説明しなかった。

 夕方、祖母に見送られて駅に向かった。
 僕は一人ぐるぐると思い悩んでいた。祖母の病気は一生治らない。治療すれば進行しないが、一歩間違えば命の危機すらある。そのことを誰にも言えなかった。
 僕の好きな祖母はもう死の覚悟はできているのだろうか。僕たちに負担を残さぬよう、先に金魚鉢の魚が死んだことを喜んだのだろうか。

 成人式の写真送るね。そう僕は見送る祖母に伝えた。


こんばんは、佐倉です。深夜の1時間真剣創作文字書き「ワンライ」に挑戦してみました。
今回はエッセイ風です。なんだかんだ、こんな祖母が好きです。
お題は「金魚鉢」です。
深夜の1時間真剣創作文字書き版、ワンライ創作公式→Twitter/ルール

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2015/07/23 (木)
短編集

蒼血のアフェクシオン Chapter01 魔法の学園 04

 入学式を終えると、私たち1年生は体育館へと移動した。小学校までは体育館で入学式や卒業式をしたというのに、講堂と別に体育館があることにまず驚いている。
 新入生は全部でざっと300人ほどだろうか。バスでは1人だったのに、世界にはこんなにも魔法使いが居たのだと驚いている。ずっと私は孤独だった。テレビや雑誌で見るだけで、世界には私しか魔法使いは居ないのではないのかと思っていた。でもそれは違った。「私の世界」が小さかっただけだった。言い表せない高揚感に頬がピリピリする。
「それでは、これから魔力審査と学科決定式を行う」
 急に耳元で若い男性の声がした。周りを見渡しても私と同じく声の主を探し困惑する新入生ばかりだ。
「驚かせてすまない。私は生徒会副会長の本城(もとき)だ。現在、音波操作魔法で君たちの耳元に直接声を《届け》させてもらった。ちなみに私は体育館の2階にいる」
 皆が一斉に体育館のデッキに目を向ける。そこには緑のラインが入ったブレザーを着ている男子生徒が居た。中等部の男子生徒は詰襟の学生服を着用しているので彼はきっと高等部の生徒だろう。シルバーフレームの眼鏡とさっぱりしたグレーアッシュの髪に知的な印象を受ける。
「落ち着いたところで、これから魔力審査の説明をする」
 本城副会長がそのまま説明を始めた。
 魔力審査というものは血液検査によって魔法使いであるかどうかを知る検査のことである。血中の魔法因子、Mo値が一定数より多ければ魔法使いということになる。この魔法因子によって血液が蒼くなることは私でも知っている。小学校では定期的に魔力審査が行われ、魔法使いか否か知ることができた。この審査は魔法士特別自治区の国務機関ポラリスが行っているもので、日本全国の保健所のどこでも無料かつ匿名で知ることができる。
 しかしここ、魔法使いのための国、魔法士特別自治区の魔力審査はより精密に行われる。
 Mo値の具体的な数値が出され、「魔力評価」というものがつくのである。
 一番魔力の弱い者であるランク1から一番強いもののランク7まで7段階で評価するのだ。魔力評価は生まれつき高い者も居れば、低くても努力次第で向上する者もいる。そしてこのランクに沿ってクラス分けや「アフェクシオン」の組み合わせが決定するというのだ。
 私は果たして何ランクなのだろうか。一抹の不安が胃のあたりに圧し掛かる。
「それでは、体育館の各ブースに並んで審査を受けてください。どのブースでも同じ審査が受けられますので空いているところへ並ぶように。終わった者から舞台前に整列すること」
 舞台から見て左右両方の壁際と中央にパーテーションで区切られた机があり、それぞれ専門のスタッフであろう白衣を着用した人が机の前に座っていた。壁際の割りと空いているブースに並ぶ。
 ブース越しの窓から桜が見える。日陰でぼんやりと光る桜はどこか蒼白く見えた。私たちは赤くなれなかった桜だ。呪われた蒼に染められた花びらだ。日陰で花びらを散らすそのときを待つ蒼い桜だ。人と違うことは当たり前なのに、恐ろしくてたまらないことを私は知っていた。
「あー! さっきの子だよね?」
 はっとして振り返ると、入学式前に私の腕を掴んで話しかけてきた女の子だった。
「あ、さっきの……」
「さっきはいきなりごめんね、自己紹介もせずに。私、泉谷鈴花(いずみやすずか)。よろしくね」
 パチリと音が聞こえそうなほどの大きなウインクがとても似合っていた。こうまじまじと見てみると、とても可愛らしい顔立ちをしていた。すこしつり上がった猫のような目は長い睫毛で囲まれていて、頬のそばかすがお茶目さを感じさせた。ふたつに縛られた薄茶色の髪は艶やかで滑らかな溶けたミルクチョコレートを思わせる。背は私よりちょっと低い。
「私は黒田蜜瑠。よろしく」
「みつるちゃんかぁ……じゃあ黒蜜ちゃんだね!」
「くろみつ……?」
「黒田蜜瑠、略して黒蜜。私にしてはいいセンスだと思わない? 甘くて美味しそうだし」
 ニカッと笑う泉谷さんは太陽に照らされた向日葵のようだと思った。見ていて嬉しいような照れるような、そんな気持ちになる。
「私、食べ物じゃないし……でも気に入った」
「でしょ? じゃあ黒蜜って呼ぶね。よろしく!」
「こちらこそよろしく……泉谷さん」
「苗字じゃなくていいわよー。よくスズって呼ばれるの。ね?」
「うん、スズちゃん」
 私には早速友達ができたようです。それもまた甘そうなあだ名まで付けられて。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
スズちゃんが好きです。こういう積極的な子っていいですよね。
読みましたのサインに是非とも拍手のほどよろしくお願いいたします。
次回は7月29日更新です。

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2015/07/22 (水)
蒼血のアフェクシオン

一村くんは数学的天才ではない 小ネタ集 2015/06

2015.06.07

今日行った文房具屋に定義や定理の公式と図形の模様の表紙のノートが売られてた
一村くんが目にしたら脳内に数式が溢れて大興奮鼻血もんだよな


2015.06.09

一村夏目は『4、0、4、2』をつかって10にしてください。
4+0+4+2=10
(4+4^0)×2=10
4+4+2×cos0°=10

樋野春子は『1、9、4、6』をつかって10にしてください。
春子「9+6-1-4」
夏目「よくできました」
春子「ふふーん(*´ω`)」

河本優希は『6、1、6、2』をつかって10にしてください。
優希「
6+6-2×1
6+6-2^1
6÷2+1+6
くらいかしら」
春子「流石(´゚ω゚`)」

理系組の計算能力高いわ
というか一村くん、cos使うのはいいのか?www


2015.06.10


#誰かが女装しないと出られない密室に閉じ込められたうちの子の反応
優希「あのさ、女装できるのって……」
春子「一村くん、しかいないよね」
夏目「それは分かっているんだ女装とは男性が女性のような服装や髪型をすることであって女性生まれ女性育ちの二人がしたところでそれはじょ((文字数

一村くん大パニック
頑張れ、お兄さんは応援している。


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2015/07/20 (月)
一村くんは数学的天才ではない

コメント返信1件 うちの子まとめ登録 プチイベント

こんばんは、佐倉愛斗です。
先日、僕のイラストサイト「abnormalize」が20000hitを迎えました。
殆ど放置しているにも関わらずたくさんの方が来てくださってとても嬉しいです。
お絵かきをしたらまた投稿したいな、とゆるーく意思表示しておきます。
本当にありがとうございました!

ではお知らせです。

コメント返信

07/13 吉川蒼さま

「曇天」というお話は僕が思ったことをつらつら吐き出したようなお話です。冷めた目で世間を見て、見下して、自分を皮肉って。そんな胸中を語ったのですが、僕は寂しかったのですね。吉川さんのコメントのおかげでハッとさせられました。
僕はこの物語ほど綺麗ではありません。しかし美しく物語として昇華させることができたのなら幸いです。
気付かせてくださりありがとうございました。


「うちの子まとめ」登録

創作キャラクターを登録し紹介するサイト「うちの子まとめβ」に登録しました。
他の物語の人物や共通するタグの付けられたキャラクターを探したり、僕の連載している小説の登場人物の詳細情報をまとめるのにとても役立っております。
本来ならば本編を読んで人物を知ってもらうのが筋ですが、このサイトではメモなどもまとめていますのでネタバレ成分が非常に多くなっています。
物語の核心に迫る情報は非公開にしていますが、どうでもいい小ネタや情報等を載せていますのでよかったら覗いてみてください。
まだまだ登録キャラクターは少ないですが随時更新していきますのでお楽しみに!

僕のトップページ→http://www.uchinokomato.me/user/show/5312

素敵なお子様がたくさんいらっしゃるので是非覗いてみてくださいね(*‘ω‘ *)


プチイベント 加賀睦樹生誕祭2015

うちの子まとめで情報を整理していて気付いたのですが、「蒼血のアフェクシオン」より加賀睦樹くんの誕生日が今週末の07/26日でした!
これは祝わねば、と超個人的プチイベントを開催します。

参加方法はTwitterにてハッシュタグ「#加賀睦樹生誕祭2015」を付けてつぶやくだけです。
Twitterアカウントの無い方、アカウントを知られたくない方はこの記事のコメント欄に是非一言お願いいたします。
もしもツイートやコメントがあれば後日まとめます。まとめに含んでほしくない場合はその旨をお伝えください。(Twitterではハッシュタグの前に×をつけてください)
誰も祝わなくても僕だけは祝う。だって原作者だもの。

加賀睦樹くんとはどんな子? というのはうちの子まとめさんに登録させていただいたので見てくださいね(´▽`*)
加賀睦樹→http://www.uchinokomato.me/chara/show/27864
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2015/07/20 (月)
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140字SS 026~030

026 返り血

怒りに突き動かされて人を傷付けた後の後悔を慰めてくれる人は、私が傷付けた彼女だった
彼女に抱き締められて、私が切り裂いた腹部から流れる血で濡れる



027 視力

私の目は背が伸びるのと同時に輪郭を捉えることができなくなってしまったけれど、ぼんやりと光る月は変わらずに私の心を落ち着かせてくれる
カタチより大切なものがきっとあるから



028 人見知り

他人に全く興味を示さないのに他人の目をものすごく気にする
誰がどんな感情を僕に向けているのか読み取るためにずっと考え続けなくてはならない



029 若者

ああ、痛々しいほどに、純情



030 診断

なんで僕の生き方を「許す」ために診断書が必要なの?
僕は僕なのに、何故赤の他人に僕のこと決められなきゃいけないの?





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2015/07/17 (金)
140字SS

蒼血のアフェクシオン Chapter01 魔法の学園 03

 桜の花びらが風に舞った。蜜瑠はぼんやりと立ち尽くす。今日、私はあの少女に助けられて、空を飛んで、お姫様抱っこを……。夢だと言われたら夢なのかもしれない。信じられないようなことが起きるたびに私は夢と現の境目がどこにあるのか見失う。それでもこれは私が体験したことだ。これが「魔法」というものだから。
 すっと息を吸って入学式の会場である大講堂を目指そうとしたとき、1人の女生徒に腕を掴まれた。
「貴女、今、羽鳥様に連れられてきましたよね」
 困惑して周りを見ると、何人もの生徒がこちらを見て何やら話している。
「ええと、確かにあのロリィタ服の人にここまで送ってきてもらいましたよ」
 それを聞くと彼女は黄色い悲鳴をあげて飛び回った。
「羨ましい! 羨ましいわ! 羽鳥様とお近づきになれるなんて!」
「そ、そんなに凄い方なんですか?」
 はしゃぎ様に動揺しつつ訊く。確かに凄いとは思ったけれど、魔法使いってみんなこうなのかと思ってしまっていた。
「貴女、外から来た子ね? 彼はこの街を守るヒーローなの。特魔士の中でもトップクラスの実力で、加えて最年少で特魔士に選ばれた天才なのよ。それになんといってもあの美しさ! 空を舞う姿は鳥の羽のようだわ」
 興奮交じりにうっとりと語る彼女に私はどう反応したらいいのか分からず、適当に相槌をして聞いていた。知らない単語もいくつかあって私はますます困惑するばかりだ。
 確かにあの「ハトリサマ」と呼ばれる少女は美しかった。細い顎のラインとか、長い睫毛とか、主張しすぎない小さな鼻とか、透き通るような青白い肌とか。
「――あんなに可愛らしいのに男の子だなんて、私もう女の子やめたくなってしまうわ」
「……え?」
「任務中の姿が見られるなんて、貴女本当に運がいいわよ。それじゃ、入学式始まるから」
「あっ、私も一緒に行きます」
 先に進む彼女を追いかけて、城のような学園に足を踏み入れた。

「――区立篠崎学園は魔法士の育成と社会貢献を目的として……」
 大講堂の階段席で、思ったよりも若い学長先生の有難い話を、身を引き締めしゃんとして聴いていた。周りを見渡すと黒い襟に白いラインの入ったセーラー服に裾にも同様に白いラインが縫い付けられているスカートの女生徒と、襟と袖と裾に白いラインの入った黒の学生服を着用した男子生徒が各々緊張の面持ちで壇上を見つめている。
 しかしあの「ハトリサマ」と呼ばれていた少女が男の子という事実が信じられなくて、そればかり気になってしまっている。実は男の子と自称している女の子だったりするのかな? それとも女の子になりたい男の子、逆に中身は男の子で身体は女の子とか?
 様々な憶測が私の中で飛び交うが、あの柔らかい香水の香りや華奢な腕に抱かれていたことを思い出すと、性別など関係なく恥ずかしさと邪な感情が胸を染める。もし男の子だとしたら、これも魔法の神秘なのかもしれない。
「――そして、この学園では創立当初から『アフェクシオン』という制度を導入しています。高等部の1年とあなたたち中等部1年が1対1でペアを組み、先輩が後輩を育て、後輩が先輩を支え、そうして3年間共に過ごします。よりよい学園生活を送り、世に求められる立派な魔法士になることを期待しています」
 アフェクシオン。あのハトリサマと一緒だといいな。
 彼の学年も名前も知らずにそう願ってしまった。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
拓磨は実は人気者でした。そうでもないかも?
読みましたのサインに是非とも拍手のほどよろしくお願いいたします。
次回は7月22日更新です。

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2015/07/15 (水)
蒼血のアフェクシオン

STAR SPECTACLE 小ネタ集 2015/06

2015.06.11

みんなの癒し系大道具さん渚(ナギサ)くん
日本からの留学生で美術大学在学中
英語は大学でやってたからそれなりに話せるよ
名字ド忘れしたからちょっと資料見てくる

思い出した、酒本くんだ
久々に動かすから忘れてたよごめんね

渚くんゲイなんだけどそのこと書いてもいいかな
いや、書いておかないと他の女の子に口説かれたとき困るよね全く興味ないもん

スタスペ企画のキャラシをちょいちょい読んでる
オトヒサさん霊感あるとかナギサくん涙目になって怖がるよ
「アメリカにもおばけ居るんですか居ないですよね、わーフォトショすごい合成技術すごいハリウッドのCGすごい…………(´;д;`)ひいぃ」

スタスペ企画に日本人が多くて安心するナギサくん
日常で困らない程度には英語は話せるけどやっぱり不安だよね
アメリカ人の方々にすき焼きを振る舞うも生卵食べる文化がないからビックリされそう

音響の面も考えて舞台装置を作らなくてはならないのですねφ(..) と勉強熱心なナギサくんですのでどんどん指摘してあげてください

ナギサくんはデザイン専攻なので衣装のデザインも少しはできます
が、型紙に起こせない人なので専門の人がいるといいかな、と思う

カーティスさんとのファーストコンタクトでナギサくんは「お、おっきい」とアメリカ人すげーしてると思う(身長差約20cm)
一方、カーティスさんに女の子(10歳くらい)と間違えられて「君、ここは子どもが入っていい場所じゃない」と言われ「僕スタッフです」となりそう

ミカエラさんと女子会トークして欲しい
女子力が高いことに定評のあるナギサくんだよ
ただ、女性に対してすごく人見知りするから打ち解けるまでをじっくり描きたい

グイグイこられて最初はビックリしますが、なつくとお料理のコツとか話始めます(笑)
あとはイケメンにキャーキャーいうタイプの男子ですので恋バナもバッチこいです

いつもお弁当持参のナギサくんですので可愛がってやってください……!

お酒に弱いのですぐ赤くなって笑いはじめるナギサくんを容易に想像できます(笑)
ご飯を持ち寄ってホームパーティーなんて開いてみたいですね

ナギサくんは男性アイドルが好きと書いてありますが、具体的にはジャニーズのことです
嵐メインでHey!Say!JUMPとNEWSとジャニーズJr.が好きです
去年は嵐のコンサートのためにハワイまで行っています
創作上ではアイドルの具体名は伏せるけどこんな子です

創作スケジュールを嵐のワクワク學校グッズのメモ帳に書いてる
ナギサくんは今年も行ったのだろうか

土橋さんのこと、多分ナギサくんはテレビでみたことあると思う
あの男性アイドルと共演してたなーという認識だろう(担当が出ているドラマは全部Blu-rayBOXで持っている人)
最初は似てるなーと思うけど、後で気付いて「ここはプロの現場なんだ」と身を引き締めるだろう

ナギサくん、留学中のドラマはどうするんだろう
録画したものを日本から送ってもらうのかな
それとも海外でも観ることができるのかな
その辺知らないけど、多分この子定期的に担当の映像or音楽を摂取しないと生きていけないよ


2015.06.13


ナギサが抱いているうさぎの名前は「Amata」といいます
日本語ではたくさんの、ラテン語では恋人を意味し、たくさんの経験や出会いに期待し日本に残してきた最愛の人を想うナギサの想いが表れています
日本語の人はアマタ、欧文圏の人はアマータとお呼びください

どちらかというと都会暮らしさせたいね
朝起きて近くのパン屋で買ったデニッシュを食べながらカフェオレを飲むナギサくんを遠くから見守りたい
劇団員とバーで飲むのも楽しそう

ナギサくんはアメリカでは何のバイトするんだろう
劇団は勉強で行くんだし、多分留学生として大学にも通ってるはず
日本ではカフェの店員でした

中島みゆきがかかって「ここ……アメリカですよね!? 全世界で愛されいるのすごいです!!!」と驚く日本人ナギサくん


2015.06.12

ナギサくんと胸キュンレジェンドについて小一時間語りたい
甘い台詞より言い終わったあとの照れ顔がいいんだよねキャッキャッとかあらんくんたまらんキャッキャッとかおしゃれなおつまみ食べながら語りたい(ただのジャニヲタの会)

ナギサくんのアイドルグッズは渋谷(ジャニーズファミリークラブ)と原宿(ジャニーズショップ)でっせ←

今日は恋人の日か
スタスペ企画のナギサくんがメインの恋愛小説を書いていたのは中3のときだったな(何年前とか考えてはならない)
コンサートチケットをとれなかったけど何となく会場まで来てしまいふらふらしていたところ、高校のバスケ部の後輩、零くんに話しかけられるところから始まるお話


2015.06.14

ナギサくんの懐の深さはとてものもの
でもその許容力や優しさの裏にはもちろん彼なりの経験があってこそです
ナギサくんにも色々なエピソードがありますが、この企画ではあまり触れないようにしようかな(重たすぎる話だし)


2015.06.15

田中樹(ジャニーズJr.)の誕生日をナギサくんと祝う会を個人開催してる
今日から母のことを「おふくろ」と呼べるようになったのかな( ´∀`)ニヤニヤと脳内で祝ってます

留学を終えて日本に帰国してからも仲良くなった仲間と時折Skypeしてそう #スタスペ企画

ナギサくんの留学期間は半年
9月から3月末までを予定しています
3月で帰国するのでそれ以降のイベントは参加しません
短い期間ですがよろしくお願いいたします #スタスペ企画

ティモシーさんがナギサくんと同い年ということで唯一タメ口で話せる相手になったりして
口調がくだける瞬間よきかな

ナギサくんは愛知県の人なのでナギサ目線で話すときは方言がゆるめに入ります
解読が難しい方言は使わないよう心がけていますが分からないものが出てきても許してね
「ほれみぃ」「ぐろ」「ちんちん」あたりは理解されない自覚有
今小説書いてて「めっちゃ」「びたびた」が登場してるけど大丈夫だよね……?
書いてて気づいたんだけど、「ころうどん」って中京圏でしか食べないのな
トッピング何にしようか検索して知ったわ

作業中にジャニーズ曲をかけると条件反射でナギサくんがC&Rし始めて手がとまります
はじけりゃ\イェイ/すなおが\グー/だけどちょっと重いのは\ブー/
たぶん嵐さんの基本曲は全部踊れる歌える
ジャニストもシングルとジュニアからの曲なら踊れるんじゃないかな
ええじゃないかええじゃないか\ええじゃないかええじゃないか/


2015.06.16

涼川さまの小説の後日談
渚「零くん……これほど零くんと会えないことを喜んだのは初めてだよ」
零「えっ?えっ?オレ何かした?」
渚「臭いがね、いくら洗っても体から取れないの」
零「臭い……?」
まで脳内再生余裕でしたありがとうございました
ナギサくんが奔走しててなんかもう可愛かったー
お料理上手なのも伝わってて嬉しかったー
叫ばせてくれありがとおおおおおおおお


2015.06.17

ナギサくんは他人の面倒ばかりみて自分のことを放っておいちゃうから無理して倒れることもあるかもしれない
他の人には無理しないでくださいね、って言うくせに自分の仕事になるとストイックにひたすら居残りしてまでペンキ塗ってたりしそう
今までを振り返ってみて、ナギサくんよく無理して熱出してるよね
高校時代も熱があるのに練習試合だからってバスケ部の練習に出てパタリといってる……どこまでストイックというかバカなのか
日本だと風邪の看病の定番はお粥とポカリだけどアメリカだと何なんだろう
ナギサくんは梅干し粥でも卵粥でも中華粥でも作れるので倒れたら呼んでください←

今日の零渚妄想
零「ん! この麻婆豆腐美味しい」
渚「えへ、ありがとう。今日はちょっと辛味を足そうと思って刻んだザーサイを入れてみたよ」
零「へー、食感もいいね」
渚「ほだらー」
(ナチュラルに方言が出るナギサくんを書きたかった)

18ページ読んで学んだこと
金槌=殴り
釘を半分まで打つ=半殺し
釘を全部打つ=殺す
発泡スチロールっぽい素材=スタイロ

ナギサくん、今さらだけど衣装さんの仕事もさせてみたくなったなぁ
美術全般の仕事をして、何でも勉強という体で携わってもらおう
大学ではデザイン専攻なので舞台全体の造形から衣装までトータルでやれるはず
頑張れ大学生

#うちの子の恋と愛の解釈
ナギサ「恋は求めるもの、愛は与えるもの」
ありきたりだけどこの子そういう子だわ

昔の渚くんの設定集を読んでたら、この子ホラーとかお化け屋敷とか大好きってことになってた驚き

ワイドショー録画予約入れる渚くんはさすがとしか言えなくて……ジャニヲタしてるわぁ

Q.どんなジャンルの本が好きですか?
A.ドル誌も外せないけど、テレビ誌のいいですね。でもファッション誌の特集も……いいっ
歪みねぇ

アイドルにキャーキャー言うのは浮気ではないのかという哲学を恋人の零くんがしててちょっと笑ったよね
中学時代の僕歪みねぇ

ナギサのプロポーズの言葉 「君と家族になって愛を分かち合いたい」 http://shindanmaker.com/158081
家族になれるといいね
日本頑張ってね


2015.06.18

僕とナギサくんでVS嵐観てる
楽しい
「ごめんね青春」の生徒会長出てるね

渚「かいちょー!」
僕「かいちょー!」
渚「えびさわー!」
僕「えびさわー!」
渚・僕「「からくり人形!!!」」

ナギサ「えびさわくん!(※出演しているのは中井会長です)」
ノエル「Ebisawa?」
ナギサ「Shrimpです(*´・ω・`)b」
ノエル「Oh!彼は海老なのね!」
一人VS嵐観賞会にノエルさんが参戦しましたいらっしゃいませ

海老沢くん海老じゃなくて人間だしそれ役名だし重岡大毅くんだし、てかそもそも出演しているのは中井会長役の黒島結菜さんだからね

再来週のVS嵐はV6との下克上バトルとのことで
僕「坂本くんっ!!!」
渚「岡田くんっ!!!」
僕・渚「「キャーッ」」

アンディ「こいつらどうしたんだ?」
ティモシー「楽しそうだからいいんじゃない?」
(勝手にお借りしました)

ナギサくんの特殊能力はバックで踊るジャニーズJr.が誰か即座に分かる能力です(ただのジャニヲタ)

今回はsnowman、これはふぉ~ゆ~、おっ、チビJr.きたねー大きくなったねー、神宮寺カメラ見すぎだよぉ( ´∀`)してるのが家のナギサくんです

VS嵐ラスト ナギサ「あーナレーションベーション」
アネシュカ「あの……narration baseではないのでしょうか」
ナギサ「知ってますよ♪ファンの間でそう呼ぶんです」
アネシュカ「そ、そうなんですね!……あああ余計なことをごめ」
二人でおろおろ

アメリカでVS嵐を観れるのかとかそんなことはどうとでもなるのです
きっと最高画質で録画してBlu-rayに焼いたものを零くんに頼んでいます

ナギサくんは木曜日は常備菜と白米を20時に食べ始める生活をしています
今日は半熟煮卵とひじきの煮物、キャベツのマリネ
それとCM中に焼いた鮭の塩麹焼き


2015.06.19

リーゼルさんを初見で怖がるナギサくんを想像してみたが、すぐそんなに怖い人でもないと察知してくれるはずだ、うん
中身を見る目がある子です
基本的に女の人苦手なんだけどね

ナギサくんの抱いているうさぎのAmata(アマタ・アマータ)が劇場で大冒険(脱走)したために団員大パニックなお話を考えたが配線・木製の建具・衣装をかじってしまいナギサくんめっちゃ怒られる話にしかならなかった
激怒するノエルさんと怒りのあまり黙って威圧してくるLBさんに挟まれてナギサくん涙目だな
一方ティモシーさん「おーい、アマータの好きなティモシー(牧草)だぞー」と謎の捜索をしていそう
オチは足にすり寄って落ち着いて寝始めたところをリーゼルさんがだっこして連れてきそう
ウサギ仲間だしね

ナギサくんも若くして敬愛する父親を亡くしているから、バリーさんの話を聞いてきっと何か思うことがあるだろう
ナギサくんの過去編は重いから規格内ではやらない予定

キャラデザをするとき僕は大体ジャニーズの写真を参考にするのだが、ナギサくんのモデルは田島将吾くんです
僕より年下なんだけどね、この子(笑)
ああマジ天使

ナギサくん、一応留学生ってことになってるけどどうやってこの劇団のこと知ったんだろう
留学斡旋機関が紹介してくれたのかな?

留学したことないからわかんねえ/(^o^)\
うん、多分ニューヨークにある芸術系の学校と交流があって、その学校に団員募集の紙が届いていたのだろう

ティモシーさんとうどんにコロッケ浸しながら食べたい(唐突)

録画した本日のMステで伊野尾ちゃんに歌割りがっ……!あの見切れ王子の伊野尾ちゃんがカメラに抜かれてるっ……!と僕の中のナギサくんが鼻血吹いてます誰かティッシュ差し出してあげてください

現実
僕「伊野尾ちゃんんんんんんん(吐血)」
山葵さん「うるさい」
僕「ごめんなさい」

脳内
ナギサ「あわわわ、伊野尾くんが、伊野尾くんがソロ歌ってます」
アマタ「よかったねー飯くれよー」
ナギサ「あと1回リピるから待って」
アマタ「はーやーくー」

うさぎのアマタが音響機材のコード付近にいて噛みそうになっているところを発見しナギサが駆け寄ろうとしたところ、ノエルさんが今までに見たことないスピードでアマタに飛び蹴りして寸ででかわしたアマタが逃走するシーンが頭から離れない(毎度すみません)

ティモシーさんのカラオケに全力でC&R(ペンライト持参)するジャニヲタナギサくんを召喚したい
あ、色んなコンサートのペンライトあるので皆さんにもお貸ししま((


2015.06.23

#うちの子が無人島に持っていく三大アイテム
ナギサ「とりあえず大工道具と」
僕(美術さんだもんな)
ナギサ「包丁と」
僕(料理するのかな)
ナギサ「TOKIOさんを連れていって開拓します」
僕「そっちか」
ナギサ「まな板は現地調達です」
僕「ですよねー」

ナギサの恋人の妹の雫もジャニヲタで、ナギサとは仲良し
雫「リーダーまた無人島で変なもの食べますよね」
渚「そして石を運びます」
雫「しょいこですか」
渚「しょいこです」
零「日本語で頼む」


2015.06.24

渚「伊野尾くんが『おーいぇい』って、伊野尾くんが、伊野尾くんが」
零「はいはい、今日もカッコいいね」
渚「可愛いです! ご飯作ってるどころじゃないので夜ご飯ピザでいいですか? 淳子ママに怒られますか?」
零「オレ渚のご飯食べに来たのに……」

渚「零くんって背が高くて背中が広くて、でも泣き虫で、いっぱいご飯食べてくれて可愛いんだよ」
#うちよそ女子達で恋バナしませんか
君、女子ちゃう


2015.06.25

ティモシーさんとタメ口で交流させたい


2015.06.26

ジャニーズの屋良くんが主演でミュージカルやると発表されてぴょんぴょんする僕とナギサくんであった
DDちゃう、事務所担や

本編との時系列の兼ね合いを考えたところ、スタスペ参加中ナギサくんは大学2年生ですでに誕生日を迎えて20歳ということになった
誕生日イベントを書けないのは残念だけどしゃーないね、お酒飲ませたいし

Mステリピりながらナギサくんと語り合った結果、夏歌といえば嵐の「truth」ということになった
「母さん、今年も百合の季節に((」とキメ顔&イケヴォで言うナギサくんの可愛さに僕と零くんで悶えたよね(誰にも伝わらないから呟いて供養)

合唱団の友人がミュージカルのオーディションに合格したと報告してくれた
めでたいめでたい
少しだけ取材させてもらおうかな
練習どんな感じなのか?って話を聞きたい

ナギサ「下ろしても下ろしても残高が減らない口座が欲しい。毎日コンサートか舞台に入りたい。全ステしたい。CDとBlu-ray全種買ってランキングに貢献したい。担当Jr.の口座に直接お金振り込みたい」
#ピュアなうちの子がクズ発言
ナギサくんバイト頑張って

普段こんな子じゃないからね!?可愛くてきゅるるんしてるゆるふわ天使だからね!?お財布の紐がゆるふわとかそういうんじゃないよ!?(フォローしきれない作者)

うん、趣味って大事(もうフォローできない)

ナギサくんのドルヲタ具合に他の参加者様が引いてて楽しい
作中では大人しいから安心してね
週末家でBlu-ray観ながらペンライト振ってる程度だから


2015.06.28

呼び方って仲良くなればどんどん変わっていくものだと思っているので、近日中に変わりそうなティモシーさんだけ書いておいた
同年代の男性とは愛称で呼びあえるのだと思う
女性は必ずさん付け(ウォンさん含む)だと思う

ナギサくんは日本の普通車運転免許は持っているけどアメリカの免許は持っていないので運転できません
基本徒歩通勤

LBさんに仕事を認められてちょっと嬉しい(サイト拝見しました)

ナギサくんは泳げるには泳げるけど、イメージないな
多分日焼けするとすぐ赤くなって痛くなるタイプ
トランクスタイプの水着にパーカー羽織っていそう
水鉄砲組に追い回されそう
んでブルーハワイ味のかき氷食べてる
夏場は傷みやすいからってお弁当は持ってこないけど、それは言い訳でビーチのレストランに行きたいだけ
砂のお城をスタッフ組で作りはじめて様々な国の城ができる、多分

ナンパされてる女子を助けようとして「君、可愛いね。この子の友達?一緒に遊ぶ?」とナンパされ始めたナギサくんを誰か救出してください
もしくはナギサくんが「お兄さんいいカラダしてますね……?」と逆ナンする道しか見えない(どっちにしろダメじゃん)

ティモシーさんのスク水……いかん、邪な目で見てしまうではないか(ガタガタ)


2015.06.30

最近はCDもDVDも雑誌も通販で買えるから便利だねーとアメリカでもジャニ活してる渚くんを想像しているのだが、送料めっちゃかかるよな……
スタスペってお給料どれくらい出るんだろう

#うちの子が悪夢を見て目を覚ました後の行動
枕に抱きついて暫く泣いてから恋人に電話をかけようとするが時差を考えて断念し、アマタを撫でながらBlu-rayかける

山葵さん擬人化の話から、アマタが擬人化する夢を見る渚くんを想像してしまった
しかしこれ、イラストじゃないと何も楽しくない気がするんだ(´・ω・`)描けと、なるほど


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2015/07/13 (月)
企画 STAR SPECTACLE

曇天

 人間は、天使と悪魔から産まれた子なのかもしれない。
 いつだったか私はそんなことを思いついた。いつ、何歳の頃かは思い出せないが、生ぬるい雨が鼻にじめっとした臭いと共に思い出させる。きっと今日と同じ梅雨のころの話だろう。
 幼い私はどうやったら子供ができるかなんて知りもしなかった。母と父がいて、どういう仕組みかは分からないが一緒にいれば子供ができるのだと漠然と感じていた。それにしてはよくまあ思いついたものだと、二十歳になった私は苦笑した。

 私はお酒が飲めない。煙草も吸えない。働くこともできない。
 変わったことと言えば、小難しく自分の思想を述べているようで自分が当選するために必死に理想を街頭で語る政治家の話を嫌でも聞かなくてはならなくなったことだろうか。政治に無関心な若者が増えたとメディアは叫ぶが、無関心で私の人生を少しでも左右されることは私が許せなかった。

 もし天使がいるのなら、私を癒してくれるだろうか。私を蝕む病魔は現代医学をもってしても治すことはできない。だが、かと言って死ぬこともない。救いのない人生を歩むほかないと絶望することにも飽きてしまった。悲劇のヒロインごっこに付き合ってくれた男もいたが、私は彼にとって自尊心を満たすだけの道具でしかないことに気付いてしまった。
 彼は私にとって悪魔だっただろうか。悪魔と契約しても私に魔法は使えなかった。セックスの快楽は覚えたが、キモチイイことであるということ以外に意味を見いだせなかった。幼いころに夢見た子供の作り方はなんてあっけないのだろう。たったの数分、身を任せて喘いでいるだけだ。時折愛の言葉を嘯けば喜ばれる。そんな空虚な嘘を覚えても、私は満たされることはなかった。

 もしも天使と悪魔が愛し合ったら、と大人になった私はもう一度思いをはせる。天使は憎むことができない。悪である悪魔さえも愛してしまう。たとえそれが禁忌でも。
 悪魔は私欲のために嘘をつく。天使に愛を求めて「愛している」と嘘をつく。でもそれがいつか本当の気持ちになったとき、奇跡は起きるのだろう。

 なんだ、私も悪魔じゃない、と自嘲気味に笑った。彼への愛の言葉は残念ながら本意にはならなかったけれど。
 ビルの屋上で、雨に濡れたまま私は空を見ていた。私は自分が可愛くてしょうがない。早く楽にしてあげたい。そうね、天使や悪魔ではなく死神がいればいいのにね。私は何か罪を犯した気がするわ。魂の浄化は死を以って行われる、と言ったのは誰だっけ。と一人雨に笑った。この世の終わりなんて来ない。この世は常に存在し、終わるのはその個体が認識する力だ。

 さあ、終わらせましょうか。

 私が最後に見た空は、私にお似合いな暗く淀んだ曇天だった。


こんばんは、佐倉です。深夜の1時間真剣創作文字書き「ワンライ」に挑戦してみました。
今回は事前に個人で1時間計って書きました。そんなに時間はかかっていないです。
重くて暗い話になりましたが、雨と悲しみはリンクすると思うのです。
お題は「天使と悪魔」「この世の終わりに」「梅雨」です
深夜の1時間真剣創作文字書き版、ワンライ創作公式→Twitter/ルール

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2015/07/11 (土)
短編集

僕を見ていて

「でさ、夏休みどこ行くよ」
 梅雨の終わり。湿った空気が夏の暑さを含み、カフェのテラス席に座っている僕たちは肌を舐めるような湿度に汗をじんわりとかいていた。
「どこって……いっぱいあるね」
 黒い縁の広い眼鏡をかけた僕の恋人は机に広げたガイドブックに落ちないようグラスの水滴をおしぼりで軽く拭いてから、僕には到底飲めないほどガムシロップを大量に追加したアイスカフェオレを口に含んだ。よくよく見るとカフェオレの淡いベージュ色の底に透明な淀みのような層がある。溶けきっていないじゃないか。そのくせよく太らないものだ。
「僕は水族館とか、あとは博物館に行きたい」
 とりあえずの案として提案するも、どちらもピンとこない。しっくりこないのは歴然のようで、彼はこめかみのあたりをくしゃりと掻いた。
「じゃあ君はどうなのさ」
 さっきから考えてばかりで何も言わない彼に少しばかり拗ねて見せる。
「うーん……というか、今がデートっぽくね? 恋人と、カフェで、ガイドブックを見ながら、お茶してる。いやあ、リア充だね」
 言われてみればそうだと、僕は耳を熱くした。よくもまあそんなにあっけらかんと言えるものだとうそぶくと明るく彼は笑った。これだから彼には敵わない。生意気だ。
「いやね、これもデートだけどさ、やっぱり僕としては夏休みはどこか旅行へ行きたいのですよ」
 何、畏まって、と彼に揶揄されるが、煩い、と続ける。
「一緒に思い出、作りたいじゃん?」
「そうだねー。オレはお前とならどこでも楽しいよ」
「またそう言ってー。決まんないじゃん」
 まぁまぁ、まだ色々見てから決めようよ、と彼にガイドブックを差し出される。
 ガイドブックに向けられる彼の眼鏡越しの真剣な眼差しが、僕は好きだと思った。

「結局決まらなかったね」
 日が長くなって気付きもしなかったけれど、もう夜の七時になっていた。雲が途切れ途切れに流れて、星空を覆い隠している。
 会計を済ませた僕たちは手を繋いで地下鉄の駅に向かった。身長差は殆どない。それが僕たちのスタイルだった。
「あれ、そこ歩きにくくない?」
 彼が点字ブロックの上を歩いていたので僕が少し手を引く。
「んや? 別に慣れてるから平気だよ」
「そう? 僕は足の裏が痛くなるから苦手なんだよね」
 よし、覚えておこうなんて彼が呟いて、続けた。
「オレさ、いつ目が見えなくなってもいいように訓練受けてるんだよ」
「はへ?」
 突然の情報に僕は間抜けな返事をする。
「点字だって少しは読めるし、音の跳ね返りで物の位置を特定する訓練も受けてる。見えているうちにね」
「そ、そうだったんだ……目が悪いのは知ってたけどさ、うん」
 僕の心は暗く冷たい波のようなものに呑まれた。多分、これは「悲しみ」だ。
 黙りこくった僕に気付いたのか、彼はいつもの笑みで僕の頭を撫でた。大丈夫だ、と。

 帰宅する電車の中で、僕は彼にメッセージを送った。
「夏休み、天体観測に行かない?」
「君の目が見えるうちに一緒に色んなものを見たい」
「ずっと僕の姿を忘れないでね」

 数分後、彼から返信があった。
「いいね、コテージにでも泊まろうか」
「いつまでもお前のことも、皆のことも覚えているよ」
「ありがとう」


こんばんは、佐倉です。深夜の1時間真剣創作文字書き「ワンライ」に挑戦してみました。
遅刻で書いていますが40分ほどで書き上がりました。
殆ど実話に基づいて書いています。誰のこととか分かる人は黙っててください(笑)
お題は「天体観測」です。全然観測してないですけどいいんだよ。多分。
深夜の1時間真剣創作文字書き版、ワンライ創作公式→Twitter/ルール


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2015/07/08 (水)
短編集

蒼血のアフェクシオン Chapter01 魔法の学園 02

 私は一人、バスに揺られていた。他の乗客は皆途中で降りていってしまった。私と運転手だけの空間は、窓からの春の麗らかな風としっとりと肌を温める日の光で心地よかった。
 今日、私は魔法士特別区立篠崎学園に入学する。
 人類が誕生して間もなくのことは分からないが、それほど昔からどの時代にも、どの国にも、どの人種にも、どの宗教を信仰していても、一定数私たち「魔法使い」というものは存在していたらしい。
 しかし「魔法」というものはときに恐れられ侮蔑や憎しみの対象になり、ときに手品や科学的根拠のないものとして空想上の見えないものとされてきた。
 その魔法を行使する者、魔法使いたちが生存と教育の権利を求めて立ち上がり、戦い、叫び、訴え、こうして魔法使いへの特別教育が始まったのは人類の歴史の中のほんの少し前のことである。
 そう小学校の最後の年に習う歴史の授業で聞いたことをぼんやりと思い出していた。
 空が青い。窓に映る私の髪は緑の黒髪で、さらさらと肩のあたりでバスの揺れに合わせて動いた。真新しいセーラー服の黒い襟に白い1本のライン。窓に当てた日に透ける指の先、爪の青さが魔法使いの証。

 私たち魔法使いの血は「蒼い」のだ。

 バスがぴたりと止まる。目の前には大きな白い壁が構えていた。壁の向こうはいよいよ魔法使いのための国だ。魔法士特別自治区第一区。日本にある5つの魔法士自治区の中で最も大きい、日本の真ん中の、小さな、小さな街だ。
 期待と不安に胸が揺れ動くのは、どの新入生だってきっと同じだろう。
 バスが動き出し、大きなアイアンの門をくぐると今までとは景色が一転する。空気が森のように澄んでいて、甘くて、目に入る建造物すべてが美しく、私は感嘆の声を漏らす。
 遠くに青白い塔とガラス張りのビルが並んでそびえている。漆喰の壁の街並みはどこかおとぎ話の世界のよう。石畳に揺れるバスが心地よくて私はぼんやりと夢の入り口を彷徨う。
――刹那、私はこのバスが烈火に呑まれ爆ぜるのを見た。

「このバス止めて!」
 反射的に叫ぶと運転手は急ブレーキをかけた。強い衝撃に前の座席に身体を押し付けられる。
「ちっ、痛っ」
 今までここに居なかった者の声がした。乗客は私一人のはずだったのに。
 驚いて見ると、バスの通路を転がったであろう、頭とお尻が逆になって丸まる少女が悪態をついていた。
 パニエで膨らんだ若草色のスカートが顔を覆って同じ若草色の髪だけが覗き、逆に白い下着とガーターベルトが露になっている。何とも滑稽だが、どうしてここにいるのかという疑問が頭を離れない。
 少女は立ち上がると、何故急停車した、と運転手に尋ねていた。
「そこのお客さんが止まれって言うから……あの制服は篠崎学園さんですよね?」
 少女は険しい顔をして私の方を向き直る。
「そこの貴女、なんでバスを止めた」
「このバスが爆発するから……です。信じませんか?」
「確かに治安部予知科からこのバスが爆発事故を起こすと連絡があった。貴女、なかなかやるね」
 初めて見せたロリィタ少女の美しい笑みにドキリと心臓が波打つ。
「さて、お話している時間はないから脱しゅ――――」
言下に少女に手を引かれ、凄まじい爆発音が遠くから聞こえる。

……遠く?

 見下ろすと、先程の街並みが足の下にあった。バスが激しく炎上しているが、何かの壁に包まれるように炎が行き場を遮られている。
「うわぁ、あああっ」
「落ち着きなさい。落ちやしないから」
 上空の空気は冷たくて、高さという恐怖に背筋が凍った。
「大丈夫、僕の手を握っていて」
 少女にしては少し低い優しい声が私を平常心へと近づける。余裕が出てきて見渡すと先程見えた塔より高いところに私たちはいて、少女の逆の腕にバスの運転手がしがみついていた。あの人も空を飛ぶのは初めてらしい。
 少し遠くから、小柄な少女が腰ほどの黒髪を揺らして飛んできた。
「はーさん遅い! 何やってたのよ」
「爆発物処理お疲れ、莉那(りな)」
「またそうやって誤魔化して。はーさんのせいでギリギリまで空間圧縮かけられなかったのよ! もう、どれだけこのか弱い腕に負担がかかったことかしら」
「別に莉那なら余裕だろ。あと、こっちの運転手の方を睦樹までよろしく。たぶん肩が外れてる」
「むー、分かったわよ」
 彼女は運転手を軽々と担いでどこかへ飛んで行った。よく喋る嵐のような少女だった。
「さて、もう入学式始まっちゃうね。ついでに送っていくよ」
 ロリィタ服の少女に抱きかかえられる。
「えっ、大丈夫です、あっ」
 これじゃお姫様抱っこじゃない。私よりお姫様みたいな人なのに。
「怖かったら目を閉じていなさい。すぐ着くから」
 若草色の揺れる髪に琥珀色の瞳が柔らかに輝く。私はまるでキスを待つお姫様みたいにゆっくりと目を閉じた。

 空気の温度が変わった。
「はい、到着」
 目を開けて、美しい少女の顔越しに見える、ヨーロッパの宮殿のような荘厳な建物。今日からこの街で魔法使いのための勉強をする。
「入学おめでとう、黒田蜜瑠(くろだみつる)さん」
 ドレスワンピースを着た可憐な少女は、桜の花びらが舞うようにその場から姿を消した。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
目線ががらりと変わり、もう一人の主人公の黒田蜜瑠が登場しました。
愛称はいろいろありますが、僕はみっちゃんと呼んでいます。サークル仲間から好評なこの子です。
読みましたのサインに是非とも拍手のほどよろしくお願いいたします。
次回は7月15日更新です。

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2015/07/08 (水)
蒼血のアフェクシオン

アンソロジー参加 コメント返信1件

こんにちは、佐倉愛斗です。
七夕ですね。
肉眼で天の川が見えるような田舎在住ですが、こちらの天気は生憎の雨です。
七夕の日に降る雨のことを「催涙雨」と言うのだそうです。
雨によって天の川を渡れなくなってしまった織姫と彦星が流す涙が所以です。
ここにもドラマがありますね。

ではお知らせです。


アンソロジー「僕らの世界」参加決定

自身初のアンソロジー参加です。
生まれて初めて僕の書いた小説が本になります。
嬉しくて嬉しくて、より一層精進せねばと自分を叱咤しています。

実はもっと早くに決定していたのですが、公式サイトに参加者の発表が本日されたので情報公開です。
参加が決まったとの連絡があったとき、僕は友人たちとバーでご飯を食べていてたくさんの人に祝ってもらいました。
応援してくださって嬉しいです。本当にありがとうございました。

アンソロジーのテーマは「他に本編のある小説の番外編」です。
僕は「蒼血のアフェクシオン」の世界観の小説を書きます。
本編未読の方でも楽しめる。本編が読みたくなる。そんなお話を目指して書き進めています。

アンソロジー「僕らの世界」は東京で開催される「コミティア113」で販売されます。
お時間のある方は是非お手に取ってくださいね。


アンソロジー「僕らの世界」公式サイト→http://suskwmtm.wpblog.jp/archives/category/kikaku


コメント返信

06/30 吉川蒼さま

嬉しいコメントありがとうございます。こんな素敵なボイスドラマにしていただけて僕も嬉しい限りです。
またご縁があれば他の作品も別の媒体で作品にならないかな、なんて期待しています。
これからも作品作りを頑張っていきますね! ありがとうございました。


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2015/07/07 (火)
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蒼血のアフェクシオン 小ネタ集 2015/06

2015.06.03

#街中でテレビカメラを向けられたときのうちの子の反応
拓磨「今回の事件ですか? 大きな被害も出ずに済んだのでよかったです」
莉那「まっ、アタシのおかげよね」
拓磨「莉那だけの成果じゃないだろ」
莉那「何よバカはーさん」

馨「何してるんですか君たちは」
莉那・拓磨「すみません」

テレビカメラの前でも喧嘩するバカっぷりフォーエバー

#TLが寂しいのでうちの子がもえもえキュンと呟く
馨「萌え萌えキュン」
有希「何、どうしたの、頭でも打った?エッチする?」
馨「言えば旦那に構ってくれるって生徒に聞いたんだけど……って最後何さ」
有希「いや、そういうお誘いかと」
馨「あながち……間違い、ではない」
このあと滅茶苦茶セッ(

有希&馨カップルよ
一緒に暮らしている現役女子高生、希咲の存在を忘れていないかい?
身内のラブラブを毎日見せられる希咲の心境を察してあげなさい


2015.06.04

#普段苗字呼びしてくる人が突然下の名前で自分の事を呼んできたときのうちの子の反応
拓磨「有希さん」
有希「んだよ坊主、急に」
拓磨「だって、妹さんも桜井さんじゃないですか」
有希「あっ、そっか。希咲と同じクラスになったんだもんな。仲良くしてやってくれよー」
拓磨「ぜ、善処します」
有希「俺の可愛い妹に手を出したらその紅茶に話そうとすると一言目で必ず噛む魔法混ぜるからな」
拓磨「出しませんよあんな高飛車……ってか地味に嫌な魔法かけないでくださいよ」
有希「おいコラ今、希咲の悪口言っただろ表出ろ」
拓磨「ヒエッ」
戦闘モード入らないと自分が最高ランクだということを忘れるひ弱な拓磨くんであった
ケンカとか弱そう

#うちの子バスト順に並ばせる
桜井菜貴(G70)希咲の母
桜井希咲(E70)15歳
黒田蜜瑠(B70)12歳
正木莉那(B65)15歳
泉谷鈴花(A65)12歳


2015.06.05

10歳 #うちのこがリプきた年齢で思い出話する
拓磨「特魔士になって1年、皆に怖がられて馴染めなかった頃、丁度特魔士になったばかりの睦樹が僕の世話をしてくれるようになった」
睦樹「あのときからの腐れ縁ってやつだね、可愛かったぞー『お兄ちゃん』って呼んでくれて」
拓磨「やめろ死ね」

10歳 #うちのこがリプきた年齢で思い出話する
有希「俺らまだ出会ってないよな」
馨「中学2年生で有希が転校してきたの覚えているよw篠崎で転入ってまず無いから」
有希「色々あったんだよ知ってるだろ? 10歳のころはまだクソ親共のところで暮らしてた」
馨「色々大変でしたからね」

拓磨くん、あなた恐ろしい人だよ
もっと自覚した方がいいよ
「北辰の巫女と同じ」ランクであるということをもっと自覚しなさい

いや、自覚したときに物語が動く


2015.06.07

6月はジューンブライドってことでウェディングドレスだけど、拓磨くん白ロリとかするから年中無休ウェディング(???)


2015.06.08

羽鳥拓磨様のドレスは、
宇宙色を基調とした、ロング丈、フレンチスリーブのベルラインドレスです。
星が散りばめられていて、花の刺繍が特徴的です。
とてもよくお似合いですよ。
http://shindanmaker.com/534816

桜井希咲様のドレスは、
花色を基調とした、ミディ丈、パゴダスリーブのマーメイドラインドレスです。
花びらが散りばめられていて、大きなリボンが特徴的です。
とてもよくお似合いですよ。
http://shindanmaker.com/534816

ドレス着そうなのがこの二人しか居ない
拓磨くんのはそのまま作中に登場させようかな



2015.06.09

ルガーP08を拓磨くんに持たせてみたい
目を閉じていても当たるほど精密なんてぴったりじゃん
ジャムが多いのはまた物語上で楽しくなりそう
ただ、拓磨お前拳銃つかわねーだろ(

#自創作の用語を10個並べてみる
魔法士特別自治区
北辰の巫女
神域干渉
治安部特務魔法科(特魔科)
特務魔法士(特魔士)
魔力審査
知覚魔法
動的魔法
魔力譲渡
アフェクシオン

漢字で意味を類推できるようにはしているつもり
読み方もそのまんま
あとは蒼血とか緋族とかあるけど差別用語なので控えました
以上「蒼血のアフェクシオン」からでした


2015.06.10

我らがヒロイン♂拓磨きゅん
と、担当さんに送りつけたら引かれた

#誰かが女装しないと出られない密室に閉じ込められたうちの子の反応
拓磨「もう僕女装してる」
莉那「でも出られないわね」
睦樹「女装じゃなくて素だからダメだろ」
拓磨「睦樹死ね。てか女装しろ」
睦樹「俺に服貸してくれるの?拓磨が?脱いで?」
拓磨「……この部屋破壊するわ」


2015.06.19

蒼血のアフェクシオンのキャラデザのモデル、拓磨はマリウスの目元とか参考にしてる
睦樹は山Pだよね、主に腕とか腕とか腕
馨は伊野尾ちゃんだな……どこかぽわんとした雰囲気をいただきたかった
あくまでみんなモデルだから似てなくてもよいのじゃ(悟り顔)


2015.06.24

蒼血の中等部組可愛いから、マジ可愛いから
わちゃわちゃしてる中学生可愛すぎか

中学生なりたての先月まで小学生だった子ってこんな難しいこと考えてたっけ、と思った

けど、それなりに悩みや哲学はあったからいいのかな
黒蜜が大人っぽすぎるんだよ
スズちゃんはミーハー系ませてる女子

馨「うちの旦那は快活なんだけど口が悪いというか、そんなので接客業がよくできているな……いつもは強がってばかりだけど、私にだけ見せる弱さが守ってあげたくなります」
#うちよそ女子達で恋バナしませんか
だから君、女子ちゃう


2015.06.30

理科の実験で光をプリズムに当てると白んだ光が虹色になったことを思い出す
鮮やかに表れた色は無数の可能性を孕んでいて私は虜になった
でも人々はこのグラデーションにそれぞれ名前を付けて「七色の虹」と呼んだ
私はその言葉が嫌いだった
私は七色に含まれなかった「名前の無い色」だから

緋色でなければ蒼色でもない
「ムラサキ」と呼ばれる中間の、どちらにも属せない色
どっち付かずで孤独な紫


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2015/07/06 (月)
蒼血のアフェクシオン

チャイニーズガ-ル?

 作業の合間のオフ日の昼下がり、僕はウォンさんとノエルさんとでニューヨーク南部にあるチャイナタウンに来ていた。
「Oh! チャイニーズな雰囲気で楽しいわね」
 陽気でノリノリのノエルさんと、
「な、懐かしい。でも人多い」
 人の多さと活気に怖気づきつつも楽しんでいるウォンさんと、
「豚の角煮! ああっ、こっちには焼き餃子!」
 いつもの5倍のテンションのナギサでお送りします。

 事の発端は先日、日本出身の土橋さんと円谷さんとでそろそろ日本食が恋しいという話をしていた。アメリカのご飯も美味しいけれど、やはりふっくらご飯と出汁香るみそ汁が欲しくなってしまうのは身に沁みついたソウルフードだからだろう。いや、パンケーキもハンバーガーも美味しいですよ? でも醤油味の煮物やお酢の酸味のきいた和え物がそろそろ食べたくなってくるのだ。
 そんな話をしていたところ、竜ヶ崎さんが北米で3番目に大きなチャイナタウンがニューヨークにあると教えてくれたのだ。流石旅人さんです。

 屋台に挟まれた活気と喧噪のある通りを僕らはあれやこれやと目移りしながら歩く。何かを見つけてはどこかへ行ってしまうノエルさんに人ごみに若干気圧されているウォンさんがぴったりとくっついて離れなくて何とも微笑ましい。女性同士のやり取りを見ていると何か微笑んでしまう。……あれ?
 一方、僕は甘辛い香辛料の煮詰まる香りが僕の食欲を掻きたてられたが、今日は我慢すると心に誓っている。最近美味しいものを食べすぎだと思う。この間リーゼルさんにすごい剣幕で、なんで太らないの、と言われてしまったが、僕だってちょっとはダイエットしているつもり。でも20を超えると体質が変わるのか少し皮下脂肪が増えてきた気がする。バスケットボール部時代に比べたら運動量が全然違うものね。気を付けます。

 さて、何故この3人で行くことになったかと言うと、非常に簡単なことだった。
 僕が日本食を作りたくなって買い物に行こうとするが、話していた日本人組とは休みが合わず、またチャイナタウンでは中国語が飛び交っているという情報に英語も中国語も自信のない僕は1人では到底行けないと流石に思った。それで通訳にウォンさんに声をかけた。ウォンさんなら日本語も中国語も英語も話せるから大助かりだ。それで話を聞きつけたノエルさんがついてきた。この2人、いつの間にこんなに仲良くなったのだろう。微笑ましい。

 ニューヨークの洗練された空気とはまた違ういろんなものが混ざり合ったケイオスでオリエンタルな空気に心をふつふつと熱くさせ、僕たちは気儘に歩いた。掲げられた看板も漢字だったり、ハングルだったり、ひらがなだったり、アルファベットだったり。そんな異世界のような空間に非日常感を味わっていた。
 するとずっとノエルさんにくっついていたウォンさんがある屋台の前でふっと立ち止った。屋台の商品を見る限り、お豆腐屋さんらしい。
「ウォンはこれが食べたいのかしら?」
 ノエルさんが尋ねるとウォンさんはこくこく頷く。ふわふわの髪の上をちいさなお花が舞っているように僕には見えた。
 食べてみようということになって3人分ウォンさんが中国語で注文する。すると恰幅の良い店主は鍋の中の白くて柔らかいものをお玉ですくってプラスチック製の容器に入れ、ハチミツのような液体を上からかけた。
 豆腐に蜜という不思議な組み合わせに戸惑いつつも一口食べてみる。うん、豆の香りがする。ちょっと柔らかいけどちゃんとお豆腐だ。でも甘い蜜がよく馴染んで和菓子のような味がする。きな粉に黒蜜みたいな、そんな組み合わせだ。美味しいものをまた見つけてしまったよ。
「美味しい……甘いお豆腐もいいですね」
「そうね。すぐ溶けてなくなるし、喉ごしも最高」
 口々に感想を述べるがウォンさんは黙々と食べている。よっぽど好きなのだろうか。
「ウォンさん、これなんていうお菓子なんですか?」
「えっと、トウルーファっていいます。豆腐の花って書くの」
「そうなんですね、ありがとうございます。ウォンさんトウルーファが好きなんですか?」
「うん。で、でも杏仁豆腐のほうがもっと好き」
 口元を緩ませて微笑む様子があまりにも可愛らしくて見ているこっちも幸せだ。あまりの可愛らしさに感極まったノエルさんが抱き付いている。どこか中性的でお人形さんのような危うい雰囲気の美少女にダイナマイトバディ美女が抱き付くという図に道行く男性が振り返っているのですがそれは。見ているこっちが照れます。

 食べ終わって歩くこと数分、お目当ての食材店に到着した。
 カゴを持って店内をぐるりと回る。日本で食べられる粒の丸いお米に鰹節、醤油、お味噌、うどんも発見。うどんは今度ティムに食べさせてみよう。なんとなく。中華スープや卵麺も売られていたのでカゴに入れる。豆板醤やコチュジャンも発見したので入れておく。あ、ピータンだけは遠慮します。
 アジアの食材が揃っていてとても楽しい。気付いたらウォンさんとノエルさんが見えないのだけれどきっとどこかで食材を見ているのだろう。あの様子じゃウォンさんはノエルさんから離れないだろうし。
 陳列棚を見ていると瓶詰の杏仁霜を見つけた。いいものを見つけてしまったな。

「ウォンさん、ノエルさん、今日はお買い物に付き合っていただきありがとうございました」
 会計を済ませてまた地下鉄の駅を目指す。オリエンタルな異世界は夕暮れの紫色の空とネオンの灯かりでより一層テーマパークみたいに僕を不安にし、ワクワクさせた。
「いいのよー。アタシたちも楽しかったから。ね、ウォン?」
「う、うん。楽しかった」
「本当にありがとうございました」
 帰ったら杏仁豆腐の作り方、調べなくっちゃ。


こんばんは、佐倉です。スタスペ企画ワンライに遅刻で参加です。
今回はウォンさんの誕生日ということで、これは書かねばならぬ!というやつです。
杏仁豆腐をどう登場させるかを考えた結果、登場せずに終わりました。(なんでや)
たくさんのキャラクターをお借りしましたが、間違いなどありましたら遠慮なくご指摘よろしくお願いします。
お借りしたキャラクター(名前のみも含む):ウォンさん・ノエルさん・土橋さん・円谷さん・竜ヶ崎さん・リーゼルさん・ティモシーさん
本家サイト→STAR SPECTACLE

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目次

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2015/07/05 (日)
企画 STAR SPECTACLE

140字SS 021~025

021 ピエロ

「まだ帰りたくない」と冗談混じりで言ってみた。
叶わないことは二人とも承知している。
あくまでも「戯れ言」のつもり。
二人のピエロには願いを叶える力はまだなかった。




022 蝉

蝉が鳴いている
誰かの愛情を、性を求めて鳴いている
夏の風物詩として風流なものだと人は言ったが、あれは寂しさと欲求の嘆きではないのか
7日間の命の嘆き




023 死者の使者

二羽の烏が呼応するように鳴いている
時刻は丑三つ時
彼岸の者がやって来たのを告げるかのように私には聞こえた




024 守りたい

手を伸ばすと触れそうで触れられない距離感で様子を伺われる
呼吸が聞こえるほどの距離なのに触れられなくて焦れったい
でも僕が触れようとすると怖がるから動かない
触れられるのを待っているよ




025 雨宿りの恋人

外を見上げれば彩度のない白い空で、しとしとと屋根に雨水が当たる音がした
「雨の日は外に出たくない」とクッションを抱きかかえて呟く君に僕は答えた
「僕は雨の日が好きだよ」
だって君が帰らないでずっと傍にいてくれるから




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2015/07/03 (金)
140字SS

蒼血のアフェクシオン Chapter01 魔法の学園 01

 麻薬密売事件の翌朝。史上最年少で特務魔法士になった天賦の才の持ち主、羽鳥拓磨(はとりたくま)は、同僚であり学園の2つ上の先輩である加賀睦樹(かがむつき)のベッドで一糸まとわぬ姿にイヤホンだけをしてすやすやと眠っていた。
 化粧の落ちたその顔は清らかで美しく、長い睫毛が頬に影を落としている。赤子のように丸くなってシーツを掴む様は昨晩の彼とは違い、優しげな温かみがある。
 と、いうのをまじまじと見ながら睦樹はどう起こそうか思案していた。
 別段用事があるわけでもないのでいつまででも寝かせておいていいのだが(見ているのも楽しいし)、今日は睦樹らが通う区立篠崎学園の入学式である。在校生は原則登校しないのだが、そういう日は大体、何かしらのトラブルが起きる。
「拓磨、起きろ」
 スタンダードに声をかけてみたが、身じろぎしただけで特に効果はなかった。
「たくまきゅーん、朝ですよー」
 今度は猫撫で声で優しく呼びかけてみる。少し眉間に皺を寄せたものの効果なし。拓磨のこの朝の弱さである。
 睦樹は最終手段を使うことにした。
 ベッドに丸まっている拓磨の上に覆いかぶさるとイヤホンを取り、耳元でこう囁いた。
「たくまきゅん、起きないとお目覚めのキスしちゃうよ?」
 舌先で耳介に触れると、拓磨が絶叫して飛び起きた。即座に部屋の隅っこに《跳》び、身体を抱きしめながら警戒心丸出しでこちらを睨み付ける。世界最高ランクの魔法士が怯える姿とはなかなか貴重なものだと思う。
「おはよーたくまきゅん」
「うるせー睦樹、キモイからやめてよ」
 はいはい、と笑って外したイヤホンを投げて返すと、拓磨は鼻を鳴らしてしっかりとそのリミッターをはめた。
「ひとつ言ってもいいかな?」
 睦樹がにんまりとした笑みで問う。
「何」
「拓磨、お前全裸だぞ?」
「えっ……」
 そしてまた拓磨の絶叫が部屋に響いたのである。

「拓磨ってさ、俺とセックスするくせに朝の雰囲気ないよな」
 拓磨は朝食の味噌汁を盛大に噴き出した。ダイニングテーブルの向かいに座る睦樹が笑いながらティッシュをよこす。口を拭きながら拓磨は睨み付け、続けた。
「睦樹は僕にどうして欲しいの」
「うーん、もっと可愛く恥じらって『先輩……おはようございます』と潤んだ上目づかいで――」
「訊いた僕がバカでした」
 呆れ顔で白米を口に運ぶ拓磨に、その冷たい表情もそそるね、と睦樹は笑った。
「一応、一晩を共にして身体を重ねた中なのにつれないな」
「知らないよ、そんなこと」
 一向に機嫌を直さない拓磨に睦樹は別の話題を振る。
「そういえば今日は入学式だな。拓磨もいよいよ高等部か」
「あー……」
 やっと思い出したかのように拓磨は箸を止め、間の延びた声を出した。
「まぁ俺らにはあまり関係のない話か。特魔士は高等部に上がっても『アフェクシオン』は付かないんだし」
「興味ない」
「だろうな」
 拓磨は茶碗に残った最後の一粒を口に含むと、手を合わせてご馳走様と言い食器を流し台に運んだ。睦樹も食器を重ねて拓磨に渡す。こうやって泊りに来るときは拓磨が食器洗いをするのが慣習になっていた。
「にしても、別人だよな。昨日はあんなに可愛く誘ってくれたのになー」
 ベッドに腰掛けた睦樹が揶揄すると、刹那座っている股の間に濡れた箸が1本突き刺さる。
「次は睦樹の男性器を狙う」
 背を向けたまま語気を強めて言う拓磨に、睦樹はただただ苦笑いすることしかできなかった。
そして皿洗いも終わり、食器を拭いていた頃、拓磨のイヤホンが非常コールを受信した。


こんばんは、佐倉です。お読みいただきありがとうございました。
本編スタートしました。ゆっくりペースですが、これからも水曜21時更新していきます。
読みましたのサインに是非とも拍手のほどよろしくお願いいたします。

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2015/07/01 (水)
蒼血のアフェクシオン