嘘つきは物語の始まり

秋の夜長に行われる文豪たちの遊び。ルールはたったひとつ。「本当のことは言ってはいけない」
連作短編集です。
公式サイト→嘘つきは物語の始まり

本編

第零夜 自己紹介

佐倉愛斗と申します。裕福な薬売りの家に産まれて、毎日親に出されたよく分からない薬を飲んでいるうちに、自分が何者なのか分からなくなってしまいました。自分を探すために本を読んでいるうちに、物語に飢えるようになり、ここに来ました。楽しい物語を聞かせてくださいね。


第一夜 故郷

三毛猫のいる町
R15|思春期|憂鬱|猟奇的|猫
少年たちは今日も海沿いの堤防を自転車で走った。それが僕の退屈な思い出。あの日、猫が死ぬまでは。


第二夜 母


R18|母娘|性|商売
母は「赤」を売っていた。それは女性の身体の真ん中にある薔薇のようで夕焼けのようなもの。


第三夜 花

涙色の紫陽花
全年齢|死|涙|生
僕は死んだ花を集めることが好きだった。心落ち着かせる死の花を。


第四夜 自慢

コイゴコロ
全年齢|少女愛|恋|中学生
これは笑い話だと思って聞いてくれていい。私にはファンクラブがあった。


第五夜 夢

おやすみ
全年齢|大学生|精神疾患
「夢で見たから」そう言って彼女は髪を染めた。


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