140字SS 016~020

016 愛する人の独り言

愛する人の愛したものが好きだ
好きな食べ物、好きな音楽、熱中した遊び、心地よいと思う時間、尊敬する恩師
では貴方が過去に愛した人は?
それすらも愛することができるほど、私は大きな人間なのかしら
なんて卑屈になることもないよね




017 ハイヒール・シンドローム・ボーイ

ハイヒールを履いた君は僕には届かない場所にいて
シルクのスリットから覗く伸びたふくらはぎが艶かしくて僕は喉をゴクリと鳴らした
眺めるだけの恋ならば、諦められたかもしれない
でも手を伸ばせば君はそこにいる
君に見合う人になるよ、いつかかならず




018 すれ違い

会いたいと言葉にしてみた
だけど会えないと理解していて、胸が張り裂けそうになる
なんで二人で泣いているのだろう
永久の時を僕らに




019 隠しもの

笑顔の下の強欲




020 駅

好きな人の元へ向かう電車と
自分の家へ向かう電車に挟まれたホーム




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