140字SS 026~030

026 返り血

怒りに突き動かされて人を傷付けた後の後悔を慰めてくれる人は、私が傷付けた彼女だった
彼女に抱き締められて、私が切り裂いた腹部から流れる血で濡れる



027 視力

私の目は背が伸びるのと同時に輪郭を捉えることができなくなってしまったけれど、ぼんやりと光る月は変わらずに私の心を落ち着かせてくれる
カタチより大切なものがきっとあるから



028 人見知り

他人に全く興味を示さないのに他人の目をものすごく気にする
誰がどんな感情を僕に向けているのか読み取るためにずっと考え続けなくてはならない



029 若者

ああ、痛々しいほどに、純情



030 診断

なんで僕の生き方を「許す」ために診断書が必要なの?
僕は僕なのに、何故赤の他人に僕のこと決められなきゃいけないの?





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